今回は韓国語の変則活用のひとつ「러変則」についてです。
動詞や形容詞に接続表現や文末表現をつなげるとき、規則的に活用する用言と変則的に活用する用言の2パターンあります。
そこで、不規則活用のひとつである러変則についてルールや実際どんな活用をするのかまとめていきたいと思います。
韓国語の変則活用【러変則】ルール
러変則とは?
- 러変則って?
「이르다」「푸르다」「누르다」「노르다」
この4つだけが러変則活用します - 러変則のルール
語幹の後に어が続くとき 어 が「 러 」に変わる
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用言の活用は大きく分けて3パターンありますが、러変則はそのうち1つのパターンで変則的な活用をします。
러変則はこのパターンに注意
- 語幹最後の母音によって活用が変わるパターン
러変則のルール、どの活用パターンに影響するかわかったところで、実際に러変則の用言がどのように活用していくのか見ていきましょう。
韓国語の変則活用【러変則】の活用①
러変則で気をつけるべき「語幹最後の母音によって活用が変わるパターン」をチェックしていきましょう。
step
1이르다 + 어요
- 用言:이르다(至る)
- 文末表現:아요(語幹最後ㅏㅗ)/어요(語幹最後ㅏㅗ以外)
step
2 어 が 러 になる
- 語幹最後の母音「ㅡ」陰母音のため「어요」がつく
- 語幹「이르」の後に「어」が続くため「어」は「러」になる
step
3이르러요
이르 + 러요 = 이르러요
語幹の最後が「르」で終わるため、一見「르変則?」と思いがちですが、러変則はたった4つしか該当する用言がないので、普段よく使う単語かと言われれば微妙なところですが、러変則は数が少ないということを覚えておきましょう。
▼러変則の4用言▼
러変則活用の用言 | 러変則活用+ヘヨ体 |
이르다(至る) | 이르러요 |
푸르다(青い) | 푸르러요 |
누르다(黄色い) | 누르러요 |
노르다(黄色い) | 노르러요 |
※노르다はほぼ使わないような・・・気もします。黄色なら「노랗다(黄色い)」の方がよく使いますかね。
이르다も注意
이르다も多義語の用言で「至る」以外にも意味があります。
- 이르다(至る・行き着く・到達する)・・・러変則活用(이르러요)
- 이르다(〈時期が〉早い)・・・르変則活用(일러요)
意味によって活用法則が異なる用言にも注意が必要ですね。
韓国語の変則活用【러変則】の活用②
러変則活用では1パターンだけ気をつけておけばよいので、
- 語幹の形に関わらず全部同じ活用をするパターン
- 語幹最後のパッチムの有無によって活用が変わるパターン
この2点に関しては正則活用の用言と同じように活用すればOKです💡
▼語幹の形に関わらず全部同じ活用をするパターンの例
文型 | 푸르다を活用 |
-네(〜だなあ) | 푸르네 |
-지 않다(否定) | 푸르지 않다 |
-죠(〜でしょ) | 푸르죠 |
▼語幹最後のパッチムの有無によって活用が変わるパターン
文型 | 푸르다を活用 |
-(으)니까(〜から) | 푸르니까 |
-(으)ㄴ (形容詞の連体形) |
푸른 |
-(으)면(〜たら) | 푸르면 |
この2パターンのときは変則活用に影響されないため、当然ながら「러」が出てきたりすることもありません。
러変則まとめ
今回は韓国語の変則活用【러変則】についてまとめてみました。
▼その他の変則活用についてはこちら
・ㄹ語幹
▼用言の活用パターンについてはこちら
最後までお読みいただきありがとうございました。