今回は韓国語の変則(不規則)活用について。
動詞や形容詞を基本形から活用する時、全部の単語が1つのルールに則るならとてもわかりやすいのですが、語学勉強とはそう簡単にはいかないんですよね・・・><
そこで今回は💡
ㅂ変則活用やㄷ変則活用といった代表的な変則(不規則)活用7つについて今一度しっかり整理して理解できる(覚えられる)ようにまとめてみました。
ㄹ語幹(ㄹ変則活用)
ㄹ語幹のルール
語幹の後に子音【ㄴ・ㅅ・ㅂ】が続くとき、ㄹパッチムは脱落する
팔다 (売る)
〈ハムニダ体〉語幹+ㅂ니다 / 습니다
➡︎팔다 + ㅂ니다
➡︎ㅂが続くのでㄹパッチム脱落
➡︎팝니다
〈尊敬〉語幹+세요 / 으세요
➡︎팔다 + 세요
➡︎ㅅが続くのでㄹパッチム脱落
➡︎파세요
〈現在連体形〉語幹+는
➡︎팔다 + 는
➡︎ㄴが続くのでㄹパッチム脱落
➡︎파는
語幹の後に아または어が来る【아어タイプ】の活用の時は、ㄹ語幹の用言も規則的に活用します。
例えば・・・ヘヨ体は「語幹+아・어요」なので、
- 基本形 알다 → ヘヨ体 알아요
- 基本形 멀다 → ヘヨ体 멀어요
このようになります。
ㅂ変則活用
ㅂ変則のルール
- 語幹の後に으が続くとき【ㅂパッチム+으→우】となる
- 語幹の後に아・어が続くとき【ㅂパッチム+아・어→워】となる
고맙다 (ありがたい)
①語幹の後に으が来る活用
〈形容詞連体形〉語幹+은 / ㄴ
➡︎고맙다 + 은
➡︎ㅂパッチム + 으 で 우
➡︎고마운
②語幹の後に아・어が来る活用
〈ヘヨ体〉語幹+아요 / 어요
➡︎고맙다 + 아요
➡︎ㅂパッチム + 아 で 워
➡︎고마워요
워ではなく「와」になる例外用言が2つある!
「돕다(手伝う)」と「곱다(きれいだ)」の2つは例外で【ㅂパッチム+아 → 와】になります。
- 基本形 돕다 → ヘヨ体 도와요
- 基本形 곱다 → ヘヨ体 고와요
例外は2つだけなので、しっかり覚えておきたいですね。
ㄷ変則活用
ㄷ変則のルール
語幹の後に子音ㅇ が続くときㄷパッチムがㄹパッチムに変わる
듣다 (聞く)
〈ヘヨ体〉語幹+아요 / 어요
➡︎듣다 + 어요
➡︎ㄷパッチム が ㄹパッチム に 変わる
➡︎들어요
〈理由〉語幹+니까 / 으니까
➡︎듣다 + 으니까
➡︎ㄷパッチム が ㄹパッチム に 変わる
➡︎들으니까
語幹の後にㅇが来ない場合は規則的に活用します
例えば・・・
- 〈並列〉듣다 + 고 → 듣고
- 〈ハムニダ体〉듣다 + 습니다 → 듣습니다
このようになります。
ㅅ変則活用
ㅅ変則のルール
語幹の後に子音ㅇ が続くときㅅパッチムが脱落する
낫다 (治る)
〈仮定〉語幹+면 / 으면
➡︎낫다 + 으면
➡︎ㅅパッチム が脱落
➡︎나으면
〈ヘヨ体〉語幹+아요 / 어요
➡︎낫다 + 아요
➡︎ㅅパッチム が脱落
➡︎나아요
ㅅ変則の用言はそんなに多くはありませんが、だからこそ忘れがちに・・・ㅅパッチムが脱落しても母音の同化が起こらないのがㅅ変則の特徴です。